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FMくらしき「のりさんが行く!」
STAFF

2016.6.30

6月24日のFMくらしきは、のりさんこと社長と統括部長の今本定広部長のお二人が「地震」について語っています
熊本地震において応急危険度判定士の派遣で実際に現地に行かれた一級建築士でもあります
今本部長が地震における対策や現状のことを語ってくださいました。
応急危険度判定士の派遣の要請依頼があってからの様子をお話はしていただきました。

熊本地震における応急危険度判定士の派遣報告
国土交通省・岡山県建築士会 から個人への派遣要請

発生と規模
2016年4月14日21時26分、熊本地方を震源とする深さ11km、マグニチュード6.5
の地震(前震)が発生し震度7を観測して。気象庁が震度階級を設定して以来、震度7は
4回目、九州では初の観測でしたね。同年4月16日1時25分、同じく熊本地方を震源
とする深さ12 km、マグニチュード7.3の地震(本震)が発生、西原村(にしはらむら)
と益城町(ましきまち)で震度7を観測、
布田川・日奈久断層帯(ふたがわ・ひなぐ だんそうたい)、の活動によるものと推測
されていますね。6月23日現在で震度1以上を観測した地震は1,790回を超え、今まで
とは違う地震の傾向の地震ですね。

建物被害
6月7日現在の消防庁発表で
住宅の全壊7,151棟(7千) 半壊21,181棟(2万1千) 
一部破壊102,031棟(十万2千)未分類3,330棟(3千3百)となっていますね。

応急危険度判定士
4月15日に30人態勢で始まった応急危険度判定は、22日からは150人態勢となったよ
うですが。国土交通省は全国から判定士を増強し、23日以降は600人態勢とする予定。
※読売新聞4月23日
というなかで、岡山県も県職員を中心に構成した判定士チームを4月20日から熊本に
派遣しており、4次隊の初の民間よりの派遣チーム13名の内の一人として熊本に入り
ました。
派遣スケジュールは4月28日に出発して佐賀県にて宿をとって、
翌日29日から5月1日夕方までの熊本市南区城南町付近にて判定活動して、
5月2日に帰宅という日程でした。
城南町はこの大雨でも大きな被害がでている御舟町(みふねちょう)の近くでもあります。
判定活動は、2人一組で熊本県のガイダンスにしたがって、調査前にインターホンを一度
鳴らして、在宅なら、A4ポスターで調査内容を説明してから、調査を始めますが、不在
や応答が無い場合はそのまま判定を開始します。調査票に基づいての調査判定になります
が、調査終了後には、判定結果ステッカーに書き込み、住民の方に説明させてもらった
後、住民の方に了解をもらった後、見えやすい場所にガムテープで張って行きます。
判定は、『この建物に立ち入る事は危険です』を示す 危険 の赤色のステッカー
・『この建物に立ち入る場合には十分注意して』をしめす 要注意 の黄色のステッカー
・『この建物は使用可能です』を示す 調査済 の緑のステッカーの三種類に判定してい
きますが、3日間で94棟の判定をさせて頂きましたが、赤色が24%黄色44%
緑色が32%の割合でした。
判定活動を終えての感想ですが、よくいわれているイメージでは、瓦屋根の昔ながらのお家
が、地震で大きな被害が出るものだと言われていますが、ほとんど無傷で、瓦が一枚も落
ちていないお宅から、危険な赤色判定までありましたし、新しいお宅においても、黄色判
定から緑判定までありましたので、イメージと、実際目で見るのとは大きな違いがありまし
たね。
判定活動で難しさを感じたのは、一見大丈夫そうなお宅でも基礎と建物の位置が微妙にず
れていたのを見たとき。このときは、ちょっとショック的な感じでしたね。
他にも、道路に大きな亀裂が入っていたり、道路の陥没があったり、地盤の関係だと思わ
れますが、道路を挟んで右左で被害状況の全く違うお宅や
壁に大きなひびが多数入ってしまったお宅や壁が落ちてしまったお宅・屋根が落ちてし
まったお宅など様々
そのような,状況の中でも、被災者の方から、わざわざ岡山から来て頂いてありがとうご
ざいますとの感謝の言葉や、一軒一軒徒歩で訪問判定しているお茶を出して下さる方もお
られてことらの方が恐縮してしまう事もたびたびでした。その場でしかわからない事がた
くさんあるという貴重な体験もさせて頂きましたね。
判定活動を終えて、耐震に関しての考え方より深まった感じがします。
筋違いと言われる材料や、耐震金物などが、規定数量取付ていれば大丈夫とか規定数量以
上取付れば安全とかだけで無く、どうやって、筋違いをバランスよく取り付けるかとか、
また」、間取りも耐震大きく関係してきますので、間取りの使いやすさと耐震の折り合い
をどのような工夫で解決していくかとか。もっといろいろな視点で耐震という事が考えら
れるのではと思っています。また、機会があればまたお話出来ればと思います。

今本定広
1965年生まれ
昭和59年 岡山県立水島工業高等学校卒業
現職 川上建設株式会社 工務部・設計部統括部長
各種公共建築工事において、所長・副所長として現場管理を行う。
現場管理の傍ら平成20年から設計業務にも参加
インテリア設計担当の2007年6月竣工 J様邸住宅において、
J様読者投稿にて、主婦と生活社 
別冊美しい部屋 『私の家づくり』2008年NO59号・NO60号にて取り上げられる

[資格] 一級建築士・統括設計専攻建築士・建築生産専攻建築士・一級建築施工管理技師
    インテリアプランナー・岡山県被災建物応急危険度判定士・CASBEE建築評価員